私は、弊社前身の頃より「プロデュース」という仕事を通して、新しい発見や感動を届けることができるような「価値」の創造と育成に常に取り組んできました。時代の風潮があっても変わりにくい本質的な価値や、時流ごとのニッチな分野などを探し出して伝播していくことが楽しいのです。
昨今は、人々の仕事観に「頑張れば頑張っただけ収入が増える」という感覚がなくなり、常に「真面目にやっても実が成るとは限らない」のような心理と上手く折り合って行かなければならない時代ですね。このような「働き方の変化」は、生活の中での「消費の仕方」を変えたと思います。「モノ」から「知識」「情報」へ。「モノ」であっても「知識」「情報」であっても、受け手であるばかりではなく、自ら積極的に楽しいことや夢中になれることを見つけて伝えたいとシンプルに感じ、具現化に向けて一貫していくことが「プロデュース」という仕事です。
これらを今後も継続していきたいわけですが、そのためには、お客様に対して「価値」を伝えることができる会社を形成していくと共に、自社のメンバーに対しても「パワー」や「知恵」を与え続けることができる体制でありたいと思っています。
弊社は、東京新橋に拠点を構えるほか、2009年よりベトナムの首都ハノイでの活動を始めました。「1零細企業が、なぜそんな大仰なことを?」というファーストインプレッションかと思いますが、これを「プロデュース」という視点で構えて一貫するのが弊社の特徴と言えます。
まず、東京新橋とベトナムハノイに共通点が見えます。どちらの街も価格に厳しく価値にも厳しくところ。そのような場所には、人々の生活が面白くなり、心地よくなるための「パワー」や「知恵」がたくさんあります。次に、ベトナムという国の現在のベクトルです。人口世界第13位、その6割が25歳以下(2009年調べ)というところです。先進国の人口構成も昔はそうだったので諸先輩方々ならご存知の通り、そのような時代の良いところとして「昨日より明日が悪くなることはない」という直向きな「パワー」や「向上心」が溢れています。つまり、その中には、好奇心をそそる商材やサービスが転がっていて、かつ豊富な人財や活発なマーケットが見え隠れしています。
もちろん、政治が違い、法治の度合いも違い、弊社の目指すは商業分野ですから、単に「日本のビジネスモデルをベトナムに持っていって」とか、「ベトナムのお宝を日本に伝えて」などではなく、双方に軸足を置いて成り立つ形の継続を目指しています。つまり、「プロデュース」を活かしてグローバルな商業アイデアを創造すると共に、「1零細企業のフットワーク」を活かし肌理の細かいサービスや管理を実現し、具体的には、衣食住をテーマとした自社事業の開発運営を骨格とし、かつ自社事業のみにこだわらず、他社とのアライアンス、レベニューシェアリングによる事業開発にも積極的な姿勢で取り組んでいくことです。
既に形として残っている「結果」ではなく、未来に向かって実現していく「プロデュース」という仕事を伝えることは非常に難しく、概念的に映ることが多いと思いますが、知識や実務は体系化されていますので、機会があった際には、是非(熱く)お話しさせて頂きたいと存じます。「レベニューシェアリング」という言葉は、取り組むプロジェクトや事業が成功した際に、利益をシェアしていけるような共生の実現を目指すという概念であると共に、そのプロジェクトや事業を長く残しつつ、次を生むことができる関係構築の実務だと考えています。
競争激しい商業都市を行き来し、「強いマネジメント」と「しなやかなホスピタリティー」を併せ持ったブランドプロデュース会社として活動してまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。お読み頂き、ありがとうございました。

