APEC(アジア太平洋経済協力:Asia Pacific Economic Cooperation)のビジネストラベルカード(ABTC)をご存知でしょうか。これがあれば、ベトナムにはビザなしで入国できます。
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APECの加盟国
次の21の国・地域が加盟しています。
アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニア、中国、香港、台湾、日本、韓国、シンガポール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ブルネイ、ベトナム、ロシア、メキシコ、チリ、ペルー。
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APECビジネストラベルカード(ABTC)
ABTCとは、特定の要件を満たすビジネス旅行者や政府官僚に発行されるカードで、滞在ビザの免除を受けることができます。ABTC保有者は、入国日より最大90日間連続で滞在可能となります。有効期限は最大5年で、空港では、ABTC専用レーンの利用によりスムーズに入出国できます。
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申請
申請はベトナム国でもできますが、外国人はベトナムに常駐している者である必要があります(公安省通達28/2016/TT-BCA)。
申請手順は、政府首相決定45/2006/QD-TTgの第15条に記載されています(一部、首相決定54/2015/QD-TTgによって修正)。
日本での申請は以下の外務省のサイトをご覧ください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/apec/btc/index.html
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日本人は、ベトナムの入国ビザを免除されています。これは2019年12月31日までであったところ、2022年まで延長されることが決定しています(政府議決117/NQ-CPの第12条)。
パスポートの有効期間が6ヶ月以上残っていること、前回の滞在より30日が経過していることで、入国日を含めた「15日を超えない滞在」が許可されます。
なお、2020年7月1日より施行される改正出入国管理法(51/2019/QH14)では、前回の滞在より30日を経過しなければならないというルールがなくなります。