いつもお読みいただきありがとうございます。今回は、会計上の四捨五入規定と、日本人にとってはベトナムの七不思議の一つといっても過言ではない「小数点はカンマが正しいのか」「3桁ごとはピリオドが正しいのか」について紹介します。
==
四捨五入にかかる規定
- 会計業務を行う者は、財務諸表の作成などの会計業務において1000ドンを千ドン(thousand VND)と記載し、1000000ドンを百万ドン(million VND)と記載し、1000000000ドンを十億ドン(billion VND)と記載することを認められます。その際、千ドン・百万ドン・十億ドンを省略記載することも可能で、その際に四捨五入を使用することができると定められています(2015年会計法の第10条、政令174/2016/ND-CPの第4条)。
==
数字表現における「カンマ」と「ピリオド」
- 会計にはアラビア数字が用いられなければならないと定められていますが、その際、千ドン・百万ドン・十億ドンの区切りに対して「ピリオド(.)」を使用し、小数点は「カンマ(,)」を使用すると定められています。
- ただし、外資企業や外国企業の支店は、千ドン・百万ドン・十億ドンの区切りに対して「カンマ(,)」を使用し、小数点は「ピリオド(.)」を使用してもよいと定められています。その際、ベトナム国内当局への申請書類は、前記「ベトナム式」を準用しなければならないとされています。
(以上、2015年会計法の第11条)
===================
上記は、おそらく学校教育にも取り入れられており、驚くほどすべてのベトナム人に徹底されています。したがって、経済レポートなどをベトナム語で読む場合には、単位間違いに気を付けなければなりませんし、エクセルの使用においても配慮を要するケースがあります。