ベトナムの一般管理費について紹介します。
一般的な会計規則である通達200準拠の場合、勘定科目コードの第1分類として「642」を使用します。第2分類としては、8つに分かれ「6421」から「6428」があります。
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一般管理費の第2分類
6421 | 給与(管理部門人件費) |
6422 | 事務用品・消耗品 |
6423 | 事務用機器 |
6424 | 減価償却費 |
6425 | 租税公課 |
6426 | 引当金 |
6427 | 外注費用 |
6428 | その他費用 |
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経営陣や本社に分かりやすい仕訳作業
- 上記の第1分類及び第2分類は、国に定められています(財務省通達200/2014/TT-BTC)。変更も可能ですが、財務省の許可が必要です。
- 第3分類は企業独自に定めることが可能です。
- 例えば、「6428」のその他費用とは、会議費、交際費、旅費交通費などを計上しますが、これを「64281:会議費」「64282:交際費」などとすることが可能です。
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このような会計処理は、例示した「642」ばかりではありませんので、日本の実務に慣れた方であればわかりにくいかもしれません。
ベトナムの会計担当者は、管理側が特に何も言わなければ、第3分類を細かく計上することはしないでしょう。仕訳がわからないのではなく、積極的な発案を行わないかもしれません。それが、ベトナムの「財務会計」の現状でしょう(参考記事:弊社003号レター)。
しかし、管理側としてどのような仕訳が望ましいのか伝えた場合、ある意味、日本よりわかりやすくなり、「管理会計」の実践となるのではと考えます。