いつもお読みいただきありがとうございます。日本でも耳にするようになった「コンドテル」「オフィステル」ですが、ベトナムでは積極的に開発されているものの、法令の未整備や矛盾などについて、頻繁にメディアに取り上げられているようです。簡単にご紹介します。
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法令の解釈や運用が安定していないと言われている不動産カテゴリー
- コンドテル(滞在施設)
- オフィステル(滞在可能な事務所)
- リゾートヴィラ(休養地別荘)
- ショップハウス(連結式商業ハウス)※長屋のような戸建て
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各種の論点
- 上記の不動産は、建設にかかる基準や投資プロジェクト化する基準について明確化されてきたものの、商業物件と居宅物件の両面を持ち合わせることから、権利関係や運用方法が明確になっていないとされています。
- 例えば、旅行施設(観光向け施設)としても見なされるとして、文化・スポーツ・観光省にかかる規定と、建設省にかかる規定の双方を満たさなければなりません。
- 権利関係では、レッドブック(土地使用権や建物等所有権)やピンクブック(住宅所有権)が発行されますが、省市によって又はプロジェクトによって実装が異なっているようです。特に、一般の住宅とは異なる法律の建付けのために、所有期間が限定され、且つ通常の住宅への登記変更は難しいとされています。
- 以上より、投資家としてプロジェクト参加する場合、購入者として参加する場合、それぞれ、これらプロパティのリスクと展望をしっかり踏まえる必要があります。
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コンドテルやオフィステルは、現代の新たなニーズに基づいた形態です。不動産やインフラの発展期にあるベトナムにおいては、次々と新たな着想でプロジェクトが起案され進められています。
私見ですが、ひと昔前、携帯電話と言えば、日本ではガラケーからスマホであったところ、ベトナムはいきなりスマホから入った世代が多かったようなものだと感じます。